前回は金森氏の金持ちになった経歴と世間にあるノウハウの本に隠されている真実を語りました。
今回はなぜそういう本が次々と出ているのかということと、どう考え方を変えれば富裕層になれるかについて話します。
実際に富裕層になっていない人が書いた本はデタラメですが、成功した富裕層が書いたサクセスストーリー本はオススメします。
中には役立てる内容で、その話の着眼点が随所にみられ、素晴らしいアイデアをインスパイアされる本があります。
しかし、サクセスストーリーは後から再編集されて1つのストーリーになるのです。
また、本の編集中にカットされた内容がじつは最も有益なのです。
ですので、表では説得力のあるストーリーですが、実は裏にもっと秘めている話が隠されていることがあります。
昔「
マネーの虎」という番組で、起業家志望者が番組内で事業計画を
投資家である企業社長の審査員にプレゼンし、出資の可否を決定する番組がありましたが、その後多くの
審査員が自身の会社を倒産させています。
その点、成功本を出版した富裕層が5年後も破産・倒産をしていなければ、その本は参考本にできます。
それでは最後に、考え方についての具体的なノウハウを語りたいと思います。
第一に、一般の人の「富裕層になる方法」の考え方が最もダメです。
大抵の段取りはまず、仕事をしながら貯金、貯金をしてから会社を辞めて店を出す、店を大きくしていってお金を貯める、最後に富裕層になる・・・ですが、そんな考え方では一生富裕層にたどり着けないのです。
富裕層は飛行機と同じで、最初の離陸時に一番力が入り、その後安定したらキープすることが大切です。
そのため、一番の難関は最初と二つ目のステップで、後はそれほどでもないのです。
ですから、理詰めで富裕層になるとは、安定してきてから高さをより上げる感じで、経験値を積む感じなのです。
決して最初の段階で限界まで力を出してはいけません。これでは後で経験を積む余裕がなくなるのです。
それではクイズです。これからの事例で4つの理由を言えたら、富裕層になる考え方の素質があります。
「年間の家賃収入が2000万円のマンションが一棟2億円で売られている(利回り10%)」としますが売主は、こんなに利回りが高いマンションなのになぜ売却しなければならないのでしょうか?
最初の理由は、もしその物件を4億円で建てていたとしたら、家賃収入2000万円は売主にとって利回り5%に過ぎません。
2点目に、仮にその建物の調達金利が4.5%で、以前金利が高い時代に固定で借りていた場合です。
もし建物が担保評価割れしていてオーバーローン状態にあれば、最近の低利の変動金利に借り換えしたくても借り換えができず、高い金利を払っています。
3点目に、この物件のキャッシュフローが赤字になることで、これはよくあります。
4点目は、その建物がもろもろの理由で銀行融資がつかない物件のため、なかなか売れなくて利回りを高めている場合です。
他にも10個以上の理由も挙げられます。挙げられた人はいずれお金持ちにもなれるでしょう。
(参考資料:プレジデント/http://president.jp/articles/-/15594)